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"Ocean and Flyrod" 『海』を舞台にしたフライフィッシングのあれこれを綴っています。明日もまた釣りに行きたいから“リリース!”
by saltwater-ff
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大海原とフライロッドについて
 日本語が読める世界の皆様はじめまして。もしくは、こんにちは。
 ここは2004年7月20日の海の日からスタートした、日本の東京から、海のフライフィッシングに関する個人的な情報を勝手に発信しているウェブログです。
 日本における海のフライフィッシング事情は、ごく少数の人だけが熱狂的に楽しんでいる……という感じです。
 わりと不毛で徒労に終わることが多い釣りなので、普通の釣り好きにはお勧めできませんが、フロンティアスピリッツにあふれた方やマゾヒスティックな趣向がおありの方、釣りをしている最中は体温がやけに高くなるといった方に、これほどマッチする釣りも少ないでしょう。
 もし、あなたがそういったフライフィッシャーマンであるならば、このウェブログにたどり着いたのも何かの縁だと思います。

 というわけで、ようこそ!


Hi, everyone!
Ocean and Flyrod (This Weblog) which was started from Japanese Marine day on July 20, 2004.
This is disseminating the information about saltwater fly-fishing freely from Tokyo Japan.
If you are Kinky S.W.F.F. anglers, I say Welcome !


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Email to ocean and flyrod writer.
Mail: saltwater-ff(at)excite.co.jp
NOTES : Please change"(at)" to "@".
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海用フライリールはなぜ高いのか Part3
 なぜ男はおっぱいばっかり見てしまうのか、それはそこにおっぱいがあるからです!
 美乳はわかるけど、前にSPA!に書いてあった“微乳”っつーのはどうなのよと思った男、saltwater-ffです。こんにちは。

 微(かす)かな乳ですからね、まさに微妙なニュアンスです。ま、個人的にはどっちでもいいんですけど。尻星人なんで。おっと、そんな話じゃなかった。

 海用フライリールの話ですよ。海用フライリール、いろいろ出回っておりますなぁ。デッドストックものを除いてもビリー・ペイト、ティボー、ハッチ、アイランダー、エーベル、ノーチラス、ハーディ、オービス、ロス、ウォーターワークス、ダニエルソン、エトセトラエトセトラ。機種、サイズともにいろいろありますし、皆さんも好きなの選んで使ってらっしゃると思います。
 1台が2台になり、堰を切ったように3、4、5台。雪崩のように6、7、8台。あっという間に10数台(もしくは数十台?)……と増えてしまってる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 どれも結構お高くて、買うのには決断力を必要とされます。私なんか毎回、清水の舞台ですよ。前置きが長くなってますが、Part3では「価格と性能」について書こうと思います。










 価格が高いほど、品質や性能が優れている。


 こんな言葉を、デフレの寒風吹きすさぶ今の日本で吐いても誰も相手にしてくれませんが、以前、確かにこういった風潮があったのは事実です。
 安かろう悪かろう、安物買いの銭失いという言葉があるように「あまりに安いものは疑ってかかれよ」という先人の知恵でしょう。
 しかし“安くてもそこそこ良いもの”がたくさん出てきました。その背景にはいろんなことがありますが、あんまり関係ないのでここでは割愛します。

 フライフィッシングの道具においても“安くてそこそこ良いもの”がいくつか登場してますね。具体例を挙げるのも何ですが、別に悪いことじゃないので、たまにはちゃんと書きましょう。先日のフィッシングショーで実際に触ったティムコのインファンテ・ソルトとか、シマノのブルックストーンとか、値段からは考えにくい良いロッドだと思いました。後者は「もしかしてあの竿と同じブランク?」と疑ってしまうほど(これが実売1万円切るとは……驚愕!)。


 海で使えるフライリールとしては、何年も前から販売中のコンポリール、ループのエボテック、グレインのクーゼあたりのコストパフォーマンスはすごいですね。そしてこれまたシマノのフリーストーンXT-LA、ティムコのオラクル、ロスのベクシス、フライスタートなんかも良品だと思います。海の場合、まとめて何台かそろえた方が便利な場合もありますからね。
 ま、いずれも塩抜き必至ですが、どうせ高級機種でも塩抜きやるから同じだし、錆びたら買い換えるという選択肢もありだと思います。道具ですし。


 でもって、これら廉価の良品とでも呼ぶべきフライリールたちと、冒頭の高級機種を比べて、何がどう性能に表れるかというと、実はそんなに変わりません。おっと、誤解を招かないよう付け加えますが、使用者(釣り人)が求める条件、および対象魚によっては大きな差が出ますよ。

 個人的に一番差が出るのは耐久性だと思います。素材、部品、塗装などあらゆる面で耐久性が求められる状況、たとえば1時間以上も高負荷を与え続けられるような場合、気温40度の炎天下、塩分濃度が高い海水はすぐに乾いて塩の結晶となる。こんな状況ではを想定した耐久性が与えられているかどうか。

 次に差が出るのは使いやすさ。これは個人の主観が入るので、一概にはいえないかもしれませんが、多くの人に長年支持されているものというのは、あまり無駄がなく、最大公約数的に使いやすさが向上してきた形になっています。ま、このへんは設計者のがんばりだったり、普遍的なデザインをパクっといっちゃう(!!)ことで解決しているケースも……(笑)。


 仮にフライリールにポテンシャルがあるとして、およその状況やアクシデントに対してどこまで耐えられるか、対応できるかが、限界までのキャパシティなんかが「性能」につながるのではないかと私は思います。
 ま、これらについては人間のがんばり次第でどうにかなっちゃうケースがありますし、あえてハンデを楽しむ趣向の方もいらっしゃいますし、好きな道具で思う存分楽しむってのも間違いないので、性能だけがフライリールの良し悪しを比べる絶対的な基準ではないと思います(ここ、大事にしたいポイントです)。

 でもって客観的な性能差を表示しにくく、趣向性が強く反映されるものだからこそ、価格による印象が異なりやすいんですね。おっと、当たり前すぎることを書いちゃった。




 で、少し話が戻りますが“安くてそこそこ良いもの”が世間にあふれ始めた結果、それが当たり前になってしまいました。当然の流れです。そして競争に勝ったところが、次の価格決定権を握って今まで以上に優位性を保てるようになります。
 けれど既存の大規模マーケットの戦いは、得られる見返りが大きいぶん熾烈を極めます。そこでより安全・確実に価格決定権を握るために、小規模マーケットに大資本を持った企業(多くは異業種)が乗り出し、一気に業界絵図を塗り替えてしまうケースもあります。つーか、最近こんなんばっかりです。

 そんなのフライリールの話と関係ないじゃねーの、とおっしゃりたい気持ちはよくわかります。でも同じことが起きるかもしれません。あまりに小規模すぎて起きないかもしれませんが、それはそれで寂しい。話がそれすぎちゃう前に戻します。よいしょっと。




 現在のデフレ日本においては、価格=高品質とは言い切れません。冒頭の言葉もこう修正すべきでしょう。


 価格が高いほど、品質や性能が優れている。たぶん。


 聡明な大海原ウオッチャーのあなたは、この「たぶん」が厄介というのをご存じでしょう。
 そーです、そーです。私は「たぶん」とか書いて煙に巻くのが得意です。

 同様に客観的な性能差を表現しにくい商品ほど「たぶん」の要素が多く、実体がない値付けの温床になっとることがままあります。わかりやすいのはブランド品。ある一定の基準をみたしている同じ商品があるとしたら、時には高いプライスタグが付いているものから売れていく……って、経済学や心理学の検証がよく行われてますよね。中途半端な価格にするなら、思い切って高くした方が逆にいいというアレ。

 でもよく考えてみてください。わざわざそんなことしなくても、もっと利益を上げやすいジャンルがあるはずです。ま、一部には不当とも思える値付けをしていることもありますが、どっちかっつーと少数派です。

 フライリールを製造・販売している会社(もしくは個人)というのは、良くも悪くも中小企業。もしくは個人の作家的な存在でしょう。しかも海用フライリールという、どう考えても一般的には到底売れにくい(笑)製品を作っている以上、年間にフライリールだけで動く金額は推して知るべしです(もちろん他の金属加工の仕事もやっていると思いますが)。

 しかし彼らがなぜ海用フライリールを作っているか。確かに商売というのもあるでしょう。けれど、それだけでは割に合わないはずです。きっと使ってくれる人がいるから、ないと困るといわれるから、待ってくれている人がいるから、そして何より自らも釣りが好きで、フライリールを作るのが好きだから、といった理由によるところが大きいのではないかと思います。


 アンティークのハーディ製フライリールの中には、プレート裏にアルファベットが打刻されていて、職人の誰が製造したか判別できるというものがあります。私はその方面に明るくないので、これ以上詳しく書けませんが、打刻によって誰が作ったかわかるというのは、農業や水産業でいうところの生産者表示であり、陶器や刀剣といった美術品における銘であったりするのかもしれません。ま、実用品であるフライリールにそこまでのロマンチシズムを持ち込むのはどうかと思いますが、


“どこの誰が作ったか”


 これが「海用フライリールがなぜ高いのか」の疑問を解くヒントにつながるのではないかと思います。


海用フライリールはなぜ高いのか Part3_b0000168_2113261.jpg
 今回エロなしでスイヤセン!


 Part4(完結編)につづく。

by saltwater-ff | 2010-03-12 21:33 | ざっくばらんに
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